ゲームの世界も教員不足?

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想い

私はロールプレイングゲーム(RPG)が好きで、初代ファミコンが発売された小学生当時からドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどのゲームを楽しんできました。

「ドラゴンを倒す」とか「魔法を使う」とか現実ではあり得ないファンタジーの世界に入り込んで主人公たちと一緒に冒険をする感覚は本当にワクワクドキドキでした。

ゲーム好き
ゲーム好き

こんにちは!現役教員のkiki3と言います。休み時間には学級の子供たちとゲームの話で盛り上がったり、強敵の倒し方を教えてもらったりすることもあります!🤣

子育てはリアルRPG

でも、いくらゲームが好きでも、子育て真っ最中はゲームに向かう時間は取れませんでした。😅ママ先生の生活は時間との闘いで、自分のための時間を確保することが本当に難しかったからです。

そして、少しでも自分のための時間が確保できたら、気の合う先生同士でゴハンに行ったり、カラオケに行ったりして、とにかくリフレッシュに時間を使っていたように思います。

家族の時間と自分の時間をはっきり分けることはできませんが、自分のために時間を使うこと、お金を使うこともママ先生にはもっともっと大事にしてほしいなあって思います。働いていたら絶対リフレッシュは必要ですから☺️

そういう訳でゲーム以外のことに時間を使ってきた20年だったわけですが、子育て中にゲームをしなかった理由はもう1つあって、それは

子育てこそリアルRPGだからです!

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

ほぼ思った通りにいかないし、ゴハン支度のスピードも上げないと間に合わないし、何より子供たちと過ごす時間をひねり出すためにはいろんな工夫を考えなくちゃいけないし…

頭の中はパンパンで、ゲームをしようなんて考えることもなく、あっという間に20年きました。

もう20年か〜<br>
もう20年か〜

長女が生まれる前、産休中にやったFF10が最後でした。20年以上前のゲームですが、システムもストーリーも素晴らしくて、今でもFFシリーズの最高傑作だと思ってます⭐️

娘・息子が小学生になってからは、Wiiでパーティゲームをしたり、桃太郎電鉄を家族でやったりとゲームが家族のコミュニケーションツールとしても一役買っていたように思います。

まさに、ゲームも使いようですねo(^▽^)o

それでも、RPG好きであることは子供たちには話していませんでしたし、子供前で一人ゲーム機に向かうことはしなかったです。

そこは、やっぱり親ですから!

子供の成長は早い
子供の成長は早い

子育てには「終わり」があります。だから、わざわざその期間に自分一人の楽しみを優先する必要はないですよね。

私は、毎年子供の誕生日が来るたびに、また1年無事に過ごせたことにホッとするのと同時に「あと○年しかない」という寂しい気持ちになっていたのを覚えています。

子供たちは大学進学のタイミングで家を離れるだろうと予想していたので、子育てのリミットは18年と考えていました。でも、実際のリミットは中学校終了の15歳あたりだったように思います。

それは、子供が精神的に自立していくからですね。

もちろん、一緒に考えなくちゃいけないことはまだまだたくさんあるし、子供の面も持ち合わせているのだけれど、、、自分で乗り越えていこうともがくことが増えて、そういう段階にきたことを感じて、だんだん親としての自分の出番は少なくなっていくのを感じました。

それは、嬉しいことでもあるし、子供が頼もしくもあるのだけれど、寂しいな(^◇^;)という気持ちも大きかったです。

だから、子育て中のパパママやワーママさん、ママ先生には15年!子育てRPGをめちゃくちゃ楽しんでほしいと強く強く思います!

そしてとうとう、我が家は、大人二人の生活に突入しました。

子供たちは自分の場所で自分なりに頑張っていけばいい!私は子供にとらわれすぎずに(心配性なので)自分時間を楽しもう(*≧∀≦*)!

そう思ってゲームを復活させました!

ゲーム復活!

なんのゲームをしようかな…と色々考えた結果、馴染みのあるファイナルファンタジーをやってみることにしました。

20代の頃途中までやって断念したFF7。当時、独身だったけど、仕事の忙しさに負けて最後までやり切ることができなかったゲームでした。FFシリーズの1、2位を争う人気作品でもあり、もう一度新しい気持ちで最初から始めることにしました。

ところが、ある日!出合ってしまいました!

「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」

任天堂初のオープンワールドのゲームで、ゼルダシリーズもオープンワールドもプレイ経験のない私には、まさに未知との遭遇でした!

ゼルダの伝説はアクション🟰操作の上手さも必要なゲームなので、できるかなあ💦と不安もありました。まして自分で進む順番を決めるオープンワールドゲーム💦ますます不安でしたが、とりあえずやってみることにしました。

そして、見事にハマってしまいました⭐️🤣⭐️

ストーリーはシンプルで、主人公のゼルダとリンク(騎士)が厄災であるガノンという敵を倒すというものです。

ただ、驚いたのが、最終的に目指すところは1つですが、目指す方法は無限と言えるほどたくさんあるということでした。

どこをどう通って、誰と仲間になって、どのタイミングで厄災ガノンに挑むのかも自由。

どんな服を着て、どんな物を食べ、どんな謎を解き、どんな進め方をするのかも自由。

時間の流れが存在し、地方によっては気候も変わる。天気も変わるし、気温も変わる。ゲームの世界の中に次々あらわれる変化に対応していくことが求められました。

これが面白くないはずがない!

大人二人のネコとの生活に新たな楽しみが生まれました。

楽しみ(神)は細部に宿る

今現在、私は「ゼルダの伝説 ブレスオブワイルド」の続編である「ゼルダの伝説 ティアーズオブキングダム」もクリアし、ストーリーとしては終了しています。

出典:ゼルダの伝説(左)ブレスオブザワイルド(右)ティアーズオブキングダム
任天堂公式発表によると…
任天堂公式発表によると…

2024年9月末時点での販売本数は、通称ブレワイ(左)は全世界で約3229万本、通称ティアキン(右)は全世界で2104万本です!この販売実績は、ゼルダシリーズが世界的に高い人気と評価を受けていることを表していますよね!

でも、ゲームに散りばめられた様々な要素のクリア率としてはまだ50%程度!オープンワールドであるがゆえに、やり込み要素がまだまだ残っている状態なのです。

細かく細かく作り込まれたゲームは、世相も反映していることも多く、現実世界での気づきにつながることもしばしばです。

一つ一つの造形やエピソードが秀逸なのですが、そのなかの1つである「学校」について、この記事ではご紹介したいと思います。

厄災ガノンに破壊された生活を再建し、復興しようとする辺境の村に学校を建てたゼルダの日記を剣士である勇者リンクが読む場面です。ゲーム内の台詞等を付箋に書き出していきます。

厄災後 復興のため(王家の姫である)私が為すべきことは何か…?答えを求めて ハイラル(国内)各地を巡る旅に出た。

私が為すべきは 民たちを護ること…改めてそう感じられた旅だった。

ゼルダは、国の復興には「子供の教育」が必要であるとし、学校を再建します。

そして、その学校の教師に信頼できる研究者であるシモンという人物を配置しました。

(シモンなら)どんなにクセの強い子がいたとしても 上手くやってくれるだろう。

シモンを教師に選んだ理由が「優れた研究者だから」ではなく、「クセの強い子がいても対応できるだろうから」と考えているところ、ゲーム内なのにスゴイと思いませんか?

ゼルダに感嘆
ゼルダに感嘆

あくまでも学校は子供のためにあることを再確認した思いでした。

そしてさらに今の現実世界と似たような状況であることが明かされます。

教師が足りないのだ…シモンに探してもらってはいるが、適任者が見つからない。

混乱と復興の世の中にあっては、国と生活の再建・謎の解明など様々な分野で人手が足りず、教師として学校で子供たちを指導する大人が見つからないのです…(^◇^;)

子供たちをよりよい方へと導くことが国の未来をつくることになるのに、人手が足りない。まるで今の日本です( ; ; )

教師には、知識と教養…そして子供たちの信頼を得ることが求められる

ゲーム内も現実社会でも同じですね。子供に信頼されることが心の通った関係を作り、学級経営を安定させるもとになります。そういう人に学校に来てほしい!切なる願いです(現実も)

この国の未来を担う立派な者が この村を訪れ、教師となってくれることを願っている。

リンクは国を救った勇者ですから、子供たちにその名を知られる人物です。このあと学校へ行き、クセのある子供たちへの授業を試みることになります。

「この国の未来を担う立派な若者」に教師になってほしいとゼルダは願っていますが、この点については、私の意見はちょっと違います。私は、

私もあと10年頑張る
私もあと10年頑張る

この国の未来である子供たちを、試行錯誤しながらも諦めずに育てようとする人物に教師になってほしいなあって思います。

最初からできてなくていいから、センパイ先生の声を聞いたり、あれこれ失敗しながら道を探ったりして一歩一歩進める人がいい先生になっていくんじゃないかなって思います。もちろん、私もまだまだ道半ばなので頑張りますo(^▽^)o

未経験可!学校にて教員募集中!子どもたちに学びの楽しさを伝えてみませんか

授業をするための教材研究や1時間の授業展開の仕方などをはじめ、私たち教師が研修して積み上げてきたことはたくさんあって、伝えていきたいことも山のようにあります。

でも、未経験の方にも、ずっと長く学校現場を離れていた方にも、子供たちの前に立って、「一緒に頑張って行こうよ」って言いながらやっていくことが現実なら、大きく舵を切らなきゃいけない時が来ていると思います。

最も大事にすることは、子供たちに学びの楽しさを伝えること。主軸をここにおいて学校をつくっていくことがこれからもっともっと大事になるだろうなあってゲームをしていて思いました。ゲームから学ぶことも大きいです…

さて、リンクは学校にきて、2つの授業に関わります。

歴史の授業

1つ目は、「歴史」。

シモン先生が国の歴史を口頭で伝える授業をするのですが、子供たちは「本当にそうだったのか」と疑っていて反論してきます。

その時に、リンクが他の村に保存されていた図(屏風)を見せることで、先生が伝える「お話」がおとぎ話ではなく悲しい過去の事実であることを受け入れることができるようになります。

分かってもらえて 先生は大変嬉しいです!

図や絵などの資料の説得力!視覚的に理解させることの強さを改めて感じました。o(^▽^)o

家庭科の授業

2つ目は、「家庭科」。

ゼルダの伝説では、手に入れた素材を組み合わせて料理することで、効能が異なる様々な料理を作ることができます。

たくさんの素材がある中で、「薬を作る時には使ってもいいが、料理を作る時には使用しない」という素材があるのですが、例外が存在することをシモン先生が子供たちに伝えます。

ところが、子供たちは簡単には納得しません。「先生は、その組み合わせはダメだと言った」と強く言い張って、口々に先生を口撃します。

1度目の発問がインプットされると後で言い換えが効かない1年生学級のようで、この場面は本当に現実の授業のようでした。だから発問は吟味しないと…なんて校内研修のようなことを想像して思わず笑ってしまいました。

そこで、子供たちを納得させるために行った方法が、調理実習です。

普通は、素材を生かせない「ビミョーな料理」になってしまうのに、一部の地方でしか採れない香辛料を使うことで特殊なカレーができるということを実際にやってみることで、子供たちを納得させたのです。

見てください 子供たちの凛々しい顔を!子供たちはまた一つ成長しました! 

実際に手を動かして、作って、食べて、初めて納得する。これくらいじゃないと、ダメだと思います!情報を鵜呑みにしない子供たちの姿に、「こうあるべき姿」を強く感じました。

経験と共に学んだお陰で 子供たちもしっかり覚えたようです。

経験に勝る学びはありませんよね!この場面を考えた開発チームの方々は教育の大事な所を本当によく理解されていると本当に感動しました。

教師の仕事場は学校だけではありません。

このあとリンクは学校の畑に自由に野菜を育てる許可をもらいます。そこには、作物を育てることを喜びとしているおばあさんがいて、その方に植えてもらうことになります。

「畑のことならその道何十年のウメさんに教えてもらえばいい。」これもまたまさにキャリア教育の考え方ですよね。その道のプロから教えてもらうこと。ゲストティーチャーの活用に他なりません。

しばらくはテストが続きますよ〜皆さん 覚悟しておいてくださいね!

最後は、学んだ後にはテストがある、という現実的なオチで終了です。

この学校でのミッションは全体としては何十個も存在するミニエピソードの1つであり、本筋の流れにはあまり影響はありません。そのためセリフと簡単な場面展開で進むのですが、ここまで「学校」を捉えた考えさせられるエピソードってすごい!と本当に心が震えました。

細部まで丁寧に作られているゲーム全体に対する感動とスタッフの方々への尊敬の念に堪えません🌟

ゲームも学びの材料の1つ

はじめにお伝えしたとおり、私はゲームが好きです😃

だからゲームを学びに生かしたいと考えるのかもしれません。でも、一口にゲームと言ってもたくさんのジャンルがあり、これから先遊ぶことはないだろうと予想がつくゲームがほとんどです。

でも、ゲーム自体が媒体となって子供との会話が生まれ、

「それってどういうゲームなの?」

「もうどれくらいプレイしてるの?」

「お兄ちゃんと一緒にやってるの?」

など、ゲームについてだけでなく、その子の家庭での時間の使い方や家庭環境などをさりげなく知ることができて、子供を知る方法の1つとしてとても役立っていますo(^▽^)o

ゲーム自体に興味がない大人も子供もそれぞれでいいと思いますが、ゲームが悪者扱いされやすい子供時代は、「ゲーム大好き!」と堂々と言えないことも多いので、

「先生もゲーム好きなんだよね☺️」の一言で、一気に子供との距離を詰めることができたりします!

そして、ゲームを題材にして調べ学習の仕方に慣れさせたり、自由研究へと誘導したり、好きだからこそ一歩先へ踏み出す学びにつなげることができたり、、、いいことがいっぱいあります。

現実もゲーム内も教員不足というちょっと笑えない状況の一致に驚きつつ、状況だけでなく教師に大切なものも同じということは興味深い発見でした。

きっといつになっても、どこの世界に行っても変わらないことなんだなと思いました。

不易と流行ですね。

新しいものを求めて楽しんでいたゲームの中で、変わらない本質的なものに出合えたのは幸せなことでした💕

子供たちの信頼を得ること

子供たちに学びの楽しさを伝えること

素敵なエピソードが詰まった本当に素晴らしいゲームです。これからもぜひたくさんの人に楽しんでほしいなあって思います。

ゲーム中に沸々と湧き上がった私の想いにお付き合いいただきありがとうございました!

╰(*´︶`*)╯♡

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