係活動のまとめ方|報告会で子どもが育つ「振り返り」の進め方(実例あり)

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先生

小学校の係活動で「まとめ」や「振り返り」をどうすればいいのか、悩んだことありませんか?(^O^;)

係活動は、子どもたちに「役割」「責任」「工夫する力」など様々な力を育てることができる大切な活動です。

だからこそ学級活動のなかで何十年も続いてきたと思います。でも、

悩むわ
悩むわ

どんなふうに始めたらいいのかな。

長年続けてるけど…
長年続けてるけど…

どんな係を設定したらもっと子どもたちが育つのかしら。そもそも、子どもたちの自治力を育てたいんだからあまり教師が主導してはダメよね。

などなど…お悩みポイントがいっぱいある活動だと思います。(^_^;)

そこで、本記事では、係活動の報告会を通して子どもが育つ振り返りの進め方を、実例ありで紹介したいと思います(*^_^*)

今も悩みいっぱい
今も悩みいっぱい

でも、よりよい活動にするために勉強したり工夫したりする気持ちってとっても大事ですよね!私も32年あれこれ試行錯誤しながらやってきました!

ところで、新学期から取り組み始めた係活動の展開ですが、「始める」→「続ける」→果たしてその次は???

実は、ただなんとなく終わってしまったり💦

成果が共有されなかったり💦

うまくいかなかった経験だけが強く残って、次の係活動への意欲につながらなかったり💦

…という残念なケースも少なくありません。

そこで考えたのが、評価の期間を区切って行う「係活動の報告会」です!

活動を振り返り、みんなの前で共有するだけで、子供たちの表情や言葉、そして何よりも普段の活動の仕方が大きく変わりました。

この記事では、私が実践している

  • 報告会の進め方
  • 振り返りの観点
  • 先生の関わり方のコツ

などについて紹介したいと思います(๑•̀ㅂ•́)و✧

「報告会」が効果的なわけ

係活動は、「活動する」→「振り返る」→「言語化する」→「次につなげる」という流れで取り組むことでより一層学びが深まります。

私の学級では毎年、「会社」として活動しているのでここからはその前提で話を進めます。

本当の会社であれば、週一、月一などスパンを決めて自分たちの取組について業務報告をし、成果や課題を出し合い(言語化)、改善していくことは基本ですよね。

会社だったら、働きが悪ければ倒産します。

業績が認められれば評価が上がります。

やったことが自分に返ってくる経験は、社会で生きていくためには必要な感覚です。

シビアな社会の現実を遊び心をもって取り入れることで、子どもたちはものすごくやる気を見せてくれます。

大丈夫
大丈夫

社長がいばり散らすとか、子ども同士のよくないパワーバランスにつながるのでは…など心配される方がいたらますます報告会はオススメです!

定期的なチェックのもとで活動させるので、おかしな方向にはいかないですよ(*^_^*)

学級会以外の「言語化」する場面を設定することで、「よかった」「ダメだった」だけじゃなく、「もっとこうしたらいいのでは」など見直しの機会をつくることができます。

失敗を「次、どうするか」という学びに変えたり、

他社の工夫をマネしてみようという相談ができたり、

当番割がうまくいってなかった場合には責任について考えたり、

会社という組織でなんとかしようとするチーム意識が高まったりそして全員が参加することができるんですね\(^o^)/

そして、このことが自分たちでPDCAサイクルで物事を進める素地をつくることにつながります!

つまり、子どもたちにとっては、「お仕事報告会」ですが、知らず知らずのうちに「報告までのプロセス」に目を向けることになるんですね。

実際には…?
実際には…?

いいことだらけですね!でも、どれくらいのスパンで報告会をすればいいの?また、その時間はどこでとればいいのでしょう?

それでは、ここからは報告会の具体についてお話していきますね!

「報告会」はいつやればいいのか

報告会はタイミングによって、目的やかかる時間が変わります。

タイミング場所・時間目的所要時間
週末帰りの会1週間の活動をふり返る5〜10分
月末学活成果を整理し、改善点を考える20〜30分
学期末学活成長を共有し、次につなげる40〜45分

週末の報告会

いろいろ試してみましたが、一番効果的だと思ったのは「週末ごとの報告会」です。

子どもたちにとって振り返るのにちょうどいい日数なんだと思います(*^_^*)

とはいえ、報告会ばかりに時間をかけるわけにはいかないので、金曜日の給食時間に1,2社発表して、帰りの会で残りの会社が発表する、というように分けて報告させることもありました。

学年にもよりますが、週末の報告会は自己評価を中心にします。

そして、その点数の理由を全体に伝えます。

質問や意見も受け付けますが、短いスパンでの自分たちの経過報告が主な目的です。

やり方はいろいろ
やり方はいろいろ

時間が取れない時は、毎週点数を記録している折れ線グラフ表に記録してもらい、それを見ながら点数の理由を聞くこともあります。(時短テクです)

折れ線グラフは4年生以上なら算数の既習を活用できますね。

ちなみに、タブレットの扱いに慣れている高学年では、Googleスプレットシートに点数を入れ、グラフ化する方法も試してみました。(有志の子どもが休み時間に表を作り、運営してくれました)

画面ですぐにグラフが確認できるものの、1年間やってみて6年生ではまた手書きに戻しました。

やはり、画面に出さないと確認できないというのは「今確認したいのに」というタイミングを逃してしまうんですね(^O^;)

パッと見てすぐ分かるというグラフのよさも体感できます。(算数で「表とグラフ」を学ぶとき、グラフのよさとして学びますよね。いい復習になります!)

1週間ごとに折れ線グラフが伸びていく感じと社長自ら模造紙のグラフに書き込んだ方が活動状況の評価を見たい時に見られるし、雰囲気が出ていいです。

アナログのよさを感じました( ̄ー ̄)bグッ!

4月から9月までの各社の株価チェック表(折れ線グラフ)児童手書き模造紙。
縦軸と横軸を書くだけなので簡単に準備できますね

第1回目の報告会の時に各社の色決めをします。(1社1色)

あとは、どのグラフがどの会社か分からなくならないように、そのペンの色で社名を書いた短冊を模造紙上に貼り付けて使います。グラフの伸びに合わせて移動できるように短冊に書くのがオススメです!(写真では外しています)

月末の報告会

月末は、会社で成果や課題を出し合って、その記録をもとに報告するというわりとしっかりした報告会を行ってました。(※イメージは株主総会です😊)

報告を聞いたあとに質問や要望を受け付けます。

けっこうシビアに見ていて、厳しい意見が飛ぶこともあります。

そんな時は、優しく伝える「伝え方の学習」もできるので一石二鳥です。

学級活動では、話合い活動をきたえることも本時のねらいとは別に伏流としてねらうので、自分たちにとって必要感のある話題というのはコミュ力を育てるチャンスでもあります。

☆例えばこんな感じです☆

気になるなあ
気になるなあ

さっき、花の水やりをしていない社員がいたと言ってましたね。それなのに(自社点数)100点はおかしいと思いますが、どうですか?

たしかに
たしかに

そうですね。ご意見ありがとうございます。90点にします。

指摘を受けて、もっとできるはずのことに気づくこともありますよね。

また、逆の気づきを伝えてくれることもあります。

けっこうよかったと思う
けっこうよかったと思う

お仕事を忘れた人がいたので70点と言っていましたが、ちょっとキビシイと思います。1回だけだし、他の人はやれていたので、90点でもいいと思います。

うれしい
うれしい

ご意見ありがとうございます。来週は100点になるようにみんなでがんばります。

客観的に自分たちの仕事ぶりを判断するのは難しいことですが、意見をもらうことで来週の活動の見直しができたり誉められることで活動が認められる嬉しさを味わうこともできるんですね。

学期末の報告会

新学期に新しい会社(係)にするという先生が多いと思うので、学期末は、これまでの取組を全体的に振り返るとともに、ものすごく大事なまとめの活動があります。

それは、仲間を労い、感謝の気持ちを伝えるという活動です!

係活動ではなく、「会社活動」として取り組むと、始めた時点で社名を工夫したり役職を工夫したりと子どもたちの個性が光る要素がたくさん追加されています。

その「社長さん」や「係長さん」や「CEO」や「局長さん」が社員を労ったり、社員から代表者を労ったり…これまでの長い期間、一緒に頑張ってきた仲間をお互いを称え合い、感謝するという場面を設定するんです\(^o^)/

いい場面
いい場面

何ヶ月もの間にはけんかしたり、もめたり、いろんなことが起きます。起きて当然ですよね。

でも、そこで話し合って、乗り越えて、最終日を迎えることになるからこそ「労い」と「感謝」の場面は絶対に必要だと思いませんか?

ちなみに 会社のポスターはこんな感じ

会社の情報を1枚に集約するポスターは、最初から完成形を目指すとうまくいきません。

壁に掲示しながら、あとから追加情報をペタペタ貼っていけるようにします。

最初から書いておくのは

  • 会社名
  • メンバー(できれば役職も)
  • めあて
  • 写真

これくらいです。当番が必要になったら、相談して決めればいいし、決まったことは情報としてポスターに加えます。

ポスターは最初に作って終わりではなく、どんどん進化させて変えていくのが普通なんだと教えていきます。

組織としても同様です。

改善の余地が見つかったら相談して変えていく。PDCAサイクルが自然に実践できるのが会社活動なんですよね!\(^o^)/

☆1年生のポスター☆

☆6年生のポスター☆

比べて分かる「大切なこと」

1年生と6年生のポスターを見比べてください。

たいして内容や出来に差がないことに気づくと思います笑

きれいに仕上げようとすると、字が綺麗だったり、絵が得意だったり、書くことが好きな子に仕事が偏りがちになります。

学びがいっぱいです
学びがいっぱいです

だから、きれいな成果物は求めません。「大事なのはみんなで協力して作ること」です。カードをどこに貼るか、センスのぶつかり合いで強めの話し合いになっている会社があったら、様子を見に行きましょう。自分たちで着地点を見つけるいい練習になります。まさに合意形成の学習ですね!

報告会の進め方

STEP内容進め方の例
STEP1(グラフを作っている場合は前もって書き込んでおく)会社ごとに振り返る(話合い)できたこと/困ったこと/工夫/伝えたいことを整理
STEP2会社ごとに発表する(うまくいったこと・いかなかったこと・点数・質問・要望など)点数→事実 → 工夫 → 振り返り → 次に活かす の順で発表
(点数とその理由だけでもOK)
※時間がない時は質疑はまとめてSTEP3で行う
STEP3言い忘れたこと・伝えたいことなど
STEP4全体まとめ
グラフから傾向を読んだり、誉めたりする
先生から
共通点・成長・次への視点を共有

学級会長や議長が報告会を進行するために、ざっくりとした流れの表にしてみるといいと思います。

STEP2「会社ごとの報告」の進め方

ここでは、STEP2の「会社ごとの報告」について取り上げてお話します。

せっかく会社という社会の疑似体験のような形をとっているので、もっと盛り上げて子どもたちをのせていきます。

おもしろいのが好き
おもしろいのが好き

いかにも「会社」っぽい始め方をすると雰囲気が出ておもしろいです!最初と最後だけ定型にしてあげると、すぐに覚えちゃいますよ🌟

会社のメンバーみんなで整列したら、

社長です
社長です

これから我が社の業務報告をします。

というちょっと仰々しい言い方で始めるようにします。

書いて机に置いてあげてもいいと思います。毎週積み重ねていくので、そのうちに慣れて見なくても始められるようになります。

「今週のお仕事報告をします。」でもいいし、言い方はいくらでもありますが、ここでは「会社」を意識させたいので、わざと大人っぽい言い方に挑戦させます。

「報告」という言葉は低学年でも通用します。そして、おもしろいことに「我が社」という言葉、子どもたちのお気に入りになります!

子どもってすごい
子どもってすごい

1年生の後期から使ってみましたが、しっかり会社経営している社長たちの表情になっていてかわいいやら、凛々しいやら笑

もちろん、6年生でも使えます!話し方も工夫したり、どんどん誇りをもって会社を経営するようになりますよ。

仕事ぶりと点数を発表し、質問・要望などを聞いて業務報告を終わるときには、

またがんばるぞ
またがんばるぞ

①これで我が社のお仕事報告を終わります。②来週も頑張ります。③これからも我が社をよろしくお願いします。

という3文構成での締め方をおしえます。

大事なのは、「次への意欲をもって、それを表明させること」そして「みんなのために頑張るので、協力してね」という共存共栄のためのお願いを伝えさせることです。

この時、みんなも「よろしくお願いします」と返します。学級内の会社は、公共の福祉のために頑張っているので実は公務員的な感じですが、「やってもらって当たり前」の学級にならないように、こういう場面を活用してお互いに感謝し合える風土をつくっていきます。

報告会の一例を紹介しましたが、注意点が一つあります。

それは、子どもが自分の言葉で進行する練習として、全てをそのまま読むだけのマニュアルは作らない方がいいということです。

何度も繰り返すことで子どもは「流れ」を覚えていきます。司会の子が分からなくなっても、学級の誰かが助ければいいので大丈夫です。

途中でうまく言えなくなったら、教師が入って言葉をつないであげればいいですよね。

教室での間違いやとまどいは失敗でもなんでもないので、先生は「まあまあ不親切でときどき親切」なくらいで丁度いいと思っています。\(^o^)/

報告会の流れは単純です。これを週末・月末・学期末に合わせてボリュームを調節して行っていけばOKです!

おじぎの仕方などもビシッとすると最初と最後に凛とした空気ができます

さいごに(PDF資料あり)

読んでもらえると嬉しいです
読んでもらえると嬉しいです

1年生での実践例は、初任者研修用の日常実践として行ったものです。

指導案は書かずに行う授業でしたが、普段の取組も知ってほしいので、学級経営とも関わる簡単な資料を用意しました。どんな感じなのか雰囲気もお伝えしたいので、今回はその時の資料と研修で使用した指導担当の先生が作成してくれた 初任者用振り返りシート(PDF) を、読者向けに共有します。

この授業の次週から1ヶ月間病休をいただくことになっていたため、臨時の担任となる講師の先生の負担にならないように「改善」よりもよさを誉めて持続させる報告会にすることを意識して授業をしました。

初任者の先生が二人いたので、それぞれ担当の指導員と授業参観の振り返りをしていました。同一授業ですが、視点や初任者の気づきなど少しずつ違った捉えで振り返りをしてくださっているのが興味深かったので両方共有したいと思います。読んでいただけたら嬉しいです。

(*^_^*)

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