長く教員を続けていると「教師に向いているか?向いていないか?」という話題に何度も遭遇します。
「自分は先生に向いていないんじゃないか😢」
そう相談されたことも一度や二度ではありません。でも、そんなふうに考えている人は、それだけで先生としての資質をもっているんじゃないかなと、私は考えています。
こんにちは!小学校教員32年目のママ先生です!
50代になってからは年下の先生方と学年を組んだり、話をしたりすることが増えました。自分の経験が少しでも誰かの役に立てたらいいなと思い、ブログを書いています。
悩むことが明日の自分を変えていく
学級をきちんとしたくて、ついつい注意することが多くなってしまいます。
その時は静かになりますが、また同じことの繰り返しです。
子供たちを成長させることができていないと感じて自己嫌悪を感じます。
子供たちの信頼を得るために、一緒に遊ぶ時間を増やし、タメ口も許していました。
でも、その結果、私をナメているような態度が見られて…どう修正したらいいのか悩んでいます。
子供が好きなので先生になりたいと思っていますが、ニュースを見るたびに大変そうな情報ばかり目にして不安になります…
正直、教員採用試験に受かったとしてもやっていける気がしません💦
私は、A先生、B先生、学生Cさんのお悩みを聞いた時に、
素敵な悩みだね。大丈夫!一緒に「先生」頑張ろうよ!
あなたは学校に必要な人だよo(^▽^)o
と声を掛けました。
真剣に悩んでいる人に対して「素敵」というのは、適切じゃないかもしれません💦
でも、自分がうまくできていないことを自覚して、もがいているのって本当に真摯な姿勢で素晴らしいなあって思うんです。
若手の先生でも、学生さんでも、私のように経験と年齢は重ねてきたけれど…という先生でも、何より大事なのは昨日よりいい自分になりたいなって思って行動していくことなんだと思います。
前提として
子どもの目線で接する
柔軟性がある
ポジティブな雰囲気を作る
継続的に学び続ける
人間性を大切にする
上に挙げたような資質が教員には必要だということは、誰もが納得のところだと思います。
でも、「資質」や「人間性」で自分を振り返ると、できていない自分の姿ばかりが目について、ツラくなります。😅
だから今回は、「失敗したからどーのこーのじゃない!大丈夫!こーゆー人は先生に向いてるよ!」という、私が長年、小学校現場にいるからこそ感じる「先生に向いている人」をご紹介したいと思います。自分と照らし合わせながら読んでいただけると嬉しいです⭐️
どんな人が、先生に向いているのか
命に関わることは絶対に許さない人
学校生活全般にわたって、命を守る指導が最も大事だということは誰もが理解していますよね。╰(*´︶`*)╯♡
事故・けが・災害・食物アレルギーなど気を付けることは様々ありますが、特に「いじめ」が命に直結する大問題なんだと日常的にアンテナを張っておくことが大事だと私は考えています。
世代にもよるでしょうが、昭和・平成時代を生きてきた教師が「これくらいは自分の学生時代もあった」など、経験を根拠にいじめかどうか判断することはあり得ません。
「相手がどう受け取っているか」がいじめかどうかのポイントです。
そんなつもりはなくても、お互い様でも、ダメなものはダメです。見た目のことを口にするのもダメです。
デジタル端末が身近になり、いじめ自体が表面化しにくい上に(SNS上・チャットなど)、傷ついたことを隠して平静を装うのが上手な子も増えています。だからこそ、アンテナを張って、ちょっとのことでも「命の問題」として捉える気構えが必要ですね。
笑っていても、心の中で泣いていることもよくあります。だから、子供の表情を見取る練習をしていくことで、子供のちょっとした変化に気づけるようになっていきますp(^_^)q
私の場合、「笑顔じゃない時間が長くなっていないか」を基準にしています。人数が多いと表情をじっくり見るのは難しいですよね。だから、ざーーっと短い時間で見回すことを繰り返します。
慣れてくると、違和感とか引っかかりを感じることも増えてきますよ。
「命に関わることは絶対に許さない人」は、先生に向いています!٩( ‘ω’ )و
完璧を目指さない人
スポーツを頑張ってきた人や高みを目指したい人は気を付けましょう。人がやることには完璧はないからです。
特に、自分だけの努力でどうにかなるものではない学校社会の中で教師が完璧を求めると、子供を追い詰めることにつながります💦危険ですよね💦
しかも、疲れます。
だから、持続可能で長い目でじっくり子供を育てる上で、完璧を目指すのはやめちゃいましょう⭐️
「想定の6〜7割できればめちゃくちゃすごい!」くらいの感じで目標設定すればちょうどいいかなと思います。(ワークテストのことではないですよ😅)
人と人が集まっている場所で、自分のシナリオ通りに物事を進めようというのが無理な話なんですよね。
学級にネコがいっぱいいたらどうしますか?思った通りにいかなくて普通って思えますよね⭐️
「完璧を目指さない人」は、先生に向いています!٩( ‘ω’ )و
行動を変えようとする人
学校ではいいことも悪いことも含めて毎日様々なことが巻き起こりますが、対応の仕方を変えていける人は、柔軟で吸収力のある人だなあって思います。
若手のうちは引き出し(指導の仕方・対応の仕方・タイミングの取り方など)が少なくて当たり前です。
センパイ先生を頼りながら、「なるほど〜こういうふうにすればいいのか😃」と見て覚えて、マネしてみましょう!
自分の対応の失敗を反省している先生には、「命に関わる失敗以外は、大したことないよ!」と伝えています。誠実に対処することで取り返せることがほとんどだからです。
「この先生のやり方いいな」と思ったら、どんどんマネしましょう!センパイ先生は嬉しいものですよ⭐️
「行動を変えようとする人」は、先生に向いています!٩( ‘ω’ )و
ハプニングを楽しめる人
学校は、毎日、本当に色々なことが起こります。夕方には「本日のエピソード特集」ができるくらいです。
忙しすぎて雑談する暇なんてない!そういう日があるのも事実です💦
でも、働き方改革が少しずつ進んできて、ちょっとぐらいは、近くの先生方とエピソードをシェアできる時間も作れるようになってきました。(学校によるとは思いますが…)
笑えないことも起きます(^◇^;)が、それも含めて、一緒にあーだこーだと言えることはストレス発散にもなるし、心強いことです!
ハプニングが起きて当たり前。そう思っておけば、気持ちに余裕が生まれますよね。内容によっては、何人もの先生で大笑いすることだってあります!
何か起きたら、「へーーー!こんなことが起きるとは!」「なんと!そうきたか!」くらいの受け止めでいきましょう。
雑談のネタができたと思えば、どう対応するか考えるのも楽しくなりませんか?
ここまで「雑談」と書いてきましたが、これって本来とても大事な職員のコミュニケーションなんですよね。
チームで仕事をするための情報交換ですからp(^_^)q
ハプニング自体もそれに付随することも、自分を成長させてくれる栄養だと思っちゃいましょう!
「ハプニングを楽しめる人」は、先生に向いています!٩( ‘ω’ )و
子供・自分・教育の可能性を信じてすったもんだできる人
この記事の冒頭にも書きましたが、自分がうまくできていないことを自覚して、もがくことができるのって、本当に素晴らしい資質だと思っています。
「これでダメなら、これならどーだ!?」
「むむむ、そうきたか…」
「じゃあ、この方法ならどーーーーだ!?」
まるで、漫画かゲームのセリフみたいですよね。
教育に必殺技(万能な方法)はないので、「よりよい未来」を探るためには、もがくし、モメるし、一筋縄でいかないことの方が多いです(^◇^;)
でも、だからこそ面白いんだと思います。私は自分自身が「人生」という名のゲームの主人公だと捉えているので、1つ1つのヤマを乗り越えるたびに、自分がレベルアップしていくように感じられて、密かに喜んでいます。成長するのは、子供だけではないのです!
大変なことの渦中🌀は、当然、苦しいです。でも、「すったもんだする=諦めない」人は、数日後・数ヶ月後には、その時のことを客観的に考え直して、自分の行動を変化させていきます。
だから、
「子供・自分・教育の可能性を信じてすったもんだできる人は」、先生に向いています!٩( ‘ω’ )و
笑顔が好きな人
最後に、これが一番だと思う「先生に向いている人」をご紹介します。それは、「笑顔が好きな人」ですo(^▽^)o
学校で関わるのは、子供・お家の人(保護者)・先生(同僚)が中心です。
「学校」を大きく捉えた時、その三者が笑顔で過ごせるように教育活動を進めていったら、きっとその学校はいい学校になるだろうなと思います。(難しいけれど理想論ではないです⭐️)
子供が、どうにもできない悲しい気持ちをずっと解消できずに泣いている学校はおかしい。
教師が、保護者の口撃で泣かされたり、理不尽なことへの対応で時間を奪われたりして心がしぼんでいく学校もおかしい。
保護者が、言うことを聞かない我が子と先生からの電話口撃と世間体に挟まれて、子育てを楽しめなくなってしまう学校もおかしい。
笑顔が消えると、様々な悲しいことが連鎖して現れるような気がします。それって、恐ろしいことですよね。
だからこそ、笑顔を道標にして進んでいかなくちゃいけないと強く思います。
「笑顔の力」ってすごいですよね。
私は、綺麗事じゃなくて、本当にこれが一番大事だと思ってずっとやってきました。
様々な経験を経て、進んできた方向は間違っていなかったと今は確信しています。
方法は状況によって変わるけど、方向はいつも笑顔になる方へ!
終わりに
先生に向いている人ってどんな人なのか
私は、こう思いますo(^▽^)o!
子供を育てることは、未来を育てることそのものです。
学級の子供たちのために頑張る!とか
学校のために頑張る!とか
誰かのために頑張ろうとするといずれ息切れしてしまうので、
未来のために頑張れたらいいなあと私は思っています。その未来には、当然自分の未来も含まれています。
だから、誰かのために頑張ったことも実は自分のためにもなっているという気持ちの上での循環システムが成り立ちます。
「せっかくやったのに」「〇〇さんのためを思って言ったのに」などのうまくいかなかった時の自分への言い訳も回避できてとてもさっぱりします。
1日1回でも、1週間に1回でも、やっぱり先生っていいなと思える瞬間があったら、素敵な未来を願って、教師の仕事を続けていきましょう。
考えてみると、私はよく「何それ!おもしろ!」って言っている気がします。
子供はナマモノですから、「単調でつまらない日々」とは無縁の生活が送れます。一緒に小学校教員を楽しみましょう!
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最後までお読みいただきありがとうございました
╰(*´︶`*)╯♡
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