ひとは、ひとのなかで育ちます。
だから、子供たちが社会で生きていくひととして成長するためには、自分以外のひとに伝わるように、考えや気持ちを伝える力を身につけなくてはいけません。
こんにちは。学担歴32年のママ先生です。
「子供育て=未来育て」という気持ちで、先生向け・お家の方向けのブログを書いています。
「大人」というポジションで考えれば、どっちも一緒。
家庭社会・学校社会で身に付けたスキルが子供の将来をよりよいものに導くと信じてます⭐️
この記事では、考えや気持ちを自由に表現しながら「ひとと一緒に学ぶことが楽しめるひとになる」ための方法をお伝えします。簡単なのですぐに実践できますよ!
*\(^o^)/*
こんな相談がきました。
学級の子供たちの会話が単発で終わっていまいます。一問一答みたいな感じで、見ていてコミュニケーションという感じがしないんです…
インタビューはできるけれど、コミュニケーションにならない。あるあるですよね。私もここから抜け出す方法を探ってきました💦
個人のスキルとしても、相手を理解して一緒に学んでいく仲間になっていくためにも、こういう時は、4つのDOとSNSが効果的です!
DO①:どう?
「どう?」っていう聞き方は、簡潔で相手が自分の考えを自由に表現しやすい聞き方ですよね。
具体的な答えを要求するというよりも相手の自由な反応を引き出すことが目的になるので、柔軟かつプレッシャーを感じさせないところが、安心して対話することにつながります。
私は花の写真を撮りたいんだけど、どう?
そうなんだあ。僕は虫を撮りたいんだけど、どうかな?
そうなんだね。じゃあ、両方撮るのはどう?
それもいいね!
一方的に自分の考えを伝えるのではなく、相手がどう思っているかを引き出すことができていますよね。しかも、相手の考えを受け入れてから自分の提案をするので、対話が前に進みます。
簡単な言葉だけど、相手を思いやるコミュニケーションをするには「どう?」は欠かせませんよね!
DO②:どうぞ(^_^)🎵
「どうぞ」という語りかけは、相手の自由な発言を促しつつ、リラックスした雰囲気をつくる言葉だなあと思います。
1対1で話す時だけでなく、1対複数で議論しているときにも、話合いが和やかになるので、とってもオススメです。
意見をお願いします。
まだ、はっきり決まってないのにお願いされても困るなあ…💦
どうですか?意見をどうぞ。
まだ、考えている途中なんですけど…
〇〇だったら▲▲かなあと…
「お願いします」という言い方が悪いのではないのですが、ちょっとかたい感じがしませんか?
お願いされると「期待に応えなくちゃ💦」という心理が働いて、聞かれたひとだけでなく、その話合いの場自体に緊張感が生まれる気がします。
だから、「どうぞ」と投げかけることで、まとまっていない考えを話したり、迷いながら発表したりもしやすくなって、発表することのハードルを下げることができることができるんですね。
DO③:どうやって?(方法)
DOの3つ目は、今までとはちょっと違います。
「どうやって」は英語にすると「HOW」なので、5W3H(Who,What,When,Where,Why,How,How much,How many)のフレームワークで考えると情報を整理したり、課題をはっきりさせることに役立ちます。
でも、それはまたの機会に掘り下げるとして、今回は「どうやって」のDOとしてみていきたいと思います。o(^▽^)o
オープンコミュニケーションと言っても、相手の話に興味をもって聴く気持ちが前に出てくると、もう少し詳しく話してほしいなと思うのが当たり前の感情です。
その当たり前の感情が生まれないから、対話が深まらないんですよね💦
インタビューのような会話からコミュニケーションに発展していかないのは、相手に対して好奇心や興味を示しながら聴く経験が日本人には足りないからかなと私は考えています。
よく言えば控えめ。悪く言えば消極的。
でも、令和のこの時代、聴き方を変えるのはとても大事なことだと思います。
「聴き方のSNS(←後述します)」とも関連しますが、言葉で「どうやって?」と相手の話に一歩突っ込む。その時には表情もセットで一歩踏み込むことが「つながるコミュニケーション」になるからです。
子供たちだけじゃなく、私たち大人にも必要なスキルだなあって日々感じています。頑張らなくちゃ(^◇^;)💦
DO④:どうして?(理由)
4つ目のDOは、「どうして?」です。
これも、英語にすると「Why」なので、5W3H(Who,What,When,Where,Why,How,How much,How many)のフレームワークで考えると、より理解を深めて問題を解決していくことに役立ちますよね。
でも、ここで伝えたいのは、人の話に興味をもって前のめりに聴く姿勢としての「どうして?」が人と人をつなぐということです。
あまり難しく考えたり類型化したりせず、すぐにでも使わせていきたいです!
全校みんなで遊びたいと思うんだけど、どうかな。
いいね。でも、どうやってやったらいいかな。
まだ方法は考えてないから一緒に考えて欲しいな。
提案があったら誰でもどうぞ!
グランドで全校鬼ごっごはどう?
なるほどね!いいんじゃない!?
でも、どうして全校で遊びたいって思ったの?
学年関係なく友達ができて、楽しい学校になるかなって思ったんだよ。
どうかな?
このように4つのDOが自然に使えるようになれば、単発のコミュニケーションで終わらない双方向の会話が充実していきます。
気持ちや考えを伝え合って一緒に学ぶ土台ができてくると、ひとと一緒に学ぶことが楽しめるひとになってくるわけです。o(^▽^)o
聴き上手のSNS
最後に、この記事中に出てくるSNSについてお伝えします。
これは、お笑い芸人の田村淳さんが書いた「超コミュ力」という本の中に出てくる「田村淳式SNS」のことです。
S(すごい!)
N(なるほど〜)
S(そうなんだ!)
という3つに絞った共感的な聴き方を取り入れるというものです。
私もコミュニケーションの主役は聴き手であるという持論と確信をもっているので、本書を読んでいて、とても共感する部分が多かったです。
4つのDOと田村淳式SNS
ひとはひとのなかで育ちます。
自分の気持ちを伝える力は「スキル」なので、練習していくことで必ず上達していきます。
でも、習慣になるまで繰り返さなければ身に付かないのも事実です。
だからこそ、学級や学校では教師が、家庭ではお家の人が「これからの時代にめちゃくちゃ必要なスキル」として、その力を育てていきましょう!と言いたいです。
「4つのDOとSNS」って覚えて実践していただけたら嬉しいですo(^▽^)o
やれるところから簡単にやっていくのって続けるために大事なことですよね。
時々見返して、繰り返し取り組んでもらえたら嬉しいです。
一人の大人として、ひとのなかで学ぶことが楽しいなって思える子に育てたいですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
╰(*´︶`*)╯♡
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