ほめる時はしっかりほめて、叱る時はしっかり叱りたい!
子育て中の方なら誰もがそう思っていると思います。٩( ‘ω’ )و
子供はその国の未来そのものですから、自分の子供でも、そうでなくても、仕事であっても、そうじゃなくても、大人みんなで子供みんなを育てる社会にしていきたいですよね!
結局、それが「自分のため」にもなるわけですし。(今の大人の年金を支えてくれるのは、今の子供たちですよね。)
でも、今は、勝手気ままな子どもの振る舞いを目にしても、ハラスメントにつながってしまうのでは…という心配から、注意することをためらってしまう大人が多い世の中になってしまっています。
注意して逆ギレされたらどうするんですか!ウチの子供じゃないし…
大人同士の人間関係にも影響しそうで、難しすぎる!
確かに、よその子供に注意するのはハードルが高いと感じるのは共感できる心理です。では、自分の子供だったら簡単でしょうか?
…答えはNOです。(^◇^;)
言葉がけひとつで、子供のやる気を奪ってしまうことって、家庭内でも起きていますよね。
自分が子供だった時代とは、教育も子育ても大きく変わりました。(もちろん、変わらないこともありますが)でも、良い方に向かうなら、何歳になったって、取り入れたいですよね!
これは、いい転換期です!
目をつぶって見ないふりをすることも加害であることを世の中全体が意識するようになってきたこの時代、自分の子供だとか自分の生徒だとか関係なく、
しっかりほめて、しっかり叱って、この国の未来を一緒に育てていきたいなあって思います。
この記事は、子育てパパ・ママ、現役の先生、これから先生を目指すプレ先生 他…すべての大人の方に読んでいただきたいです!
30年間で1〜6年生までの全学年を複数回担任しています。ずっと通常学級担任で400人以上のお子さんを担任してきました。生徒指導主任・学年主任なども担当してきたので、いろんなご家庭のいろんなお悩みにも関わらせていただいた経験があります。
この記事では、これまでの経験や研修で学んだことを踏まえて「いろんな場面で使える子供のやる気を上げることば・下げることば」をご紹介していきます。
やる気を上げることば(行動をほめる)
さ:さすが!
し:知らなかったよ!
す:すごい!すばらしいよ!
せ:センスいいね
そ:そうなんだ!そっかあ!
ほめ言葉のさしすせそは意識して使ってますよ。
たくさんの保護者さんを見てきて思うことですが、
自分から進んで勉強する とか
言わなくてもお手伝いをする など
自発的な行動ができる子のお家の方はほめ上手な方が多いです。
「ほめ言葉のさしすせそ」はもちろん効果的ですが、「いつ」、「どんな状況で」使うのかも、実はとても大事です。
どんな時に使えばいいのか知っておくことで、効果が上がることはもちろん、親子関係がよくなり、学級経営がうまくいくようになります。「自発的に行動しようとする子供に育てたいな」と考えている大人の方にぜひやってみてほしいです。(^_^)
例を挙げて説明していきます。
お気づきだと思いますが、ママがほめているのは、すべて子供の行動です。
自分で何かを決めたり、自立した行動が見られたり、という行動面での変化が見られたときは、すぐに、そして少しオーバーにほめましょう!自分で決めたことを認められる経験は、自信になります。そしてその自信は、自分をよりよい方へと向かわせる指針になります。
成長過程にある子供をホメホメする一番の目的は、自信をもたせることにあります。
気持ちよかった・嬉しかった経験から「次もこうすればいいんだ」と思えるようになるんですね。完璧にできてからほめるのではなくて、頑張っていること自体をほめるのがコツです!
自己肯定感を上げることば(ちょっと変では?と思っても)
明らかにいい行動をしている時は、ほめやすいですが、子供の個性的な姿や言葉に「これってほめることなの?どうリアクションすればいいの?」と迷うことがあります。
授業中にほめることはできなくても、休み時間ならほめてあげられることもたくさんあります。また、お家の方だったら、子供が話してくれた時に「すぐに」「笑いながら😃」ほめてあげてほしい!と思う状況を2つ挙げてみます。
①子供が何かを一生懸命集めていたり、大人が普段あまり目に留めないものに興味を示したりしていたら、「オタク」の第一歩です!
日本では、「オタク」と言われると、なんとなく一部の分野に偏って解釈されることが多いですが、近年、外国では「オタク」の同義語は「技術に詳しい人」というポジティブな解釈です。
「何かに突出した個性を持つ人」になるかもしれない芽をつぶさないことが大人の大事な役目だと思います。(ちなみに大人になるまでずっと消しカスを集めている人はそういませんのでご安心を)
②3歳あたりから始まる「なぜなぜ期」を終わらせてはもったいないです!聞いても答えてくれない、「そんなことはいいから、早く〇〇をやりなさい。」など見つけた疑問を打ち切られてしまう経験が重なると、「不思議」に目を向けない、「不思議」を見つけてもスルーする子供になっていきます。
かといって、難しいことを言われても困りますよね💦私もそうです。
だから、気づいたことをほめて、自分で調べたくなるように仕向けましょう!大人の声がけ一つで、子供の方向性は変わります!(いつから始めても遅くありません☺️)
✳️ちなみに、動画・ゲームなど受動的なものにハマってしまった場合も「なぜなぜ」を発動しない受け身の子供になっていきます…怖いですね💦
やる気も自己肯定感も人間関係も下げることば
これからご紹介する言葉は、もう封印するつもりで読んでいただきたいなと思います。
私たちが子供の頃、平気で使われていたかもしれない言葉・言い方・態度が、いいものとは限らないですよね。いつの時代も、よりよく生きる力を育むために教育は行われていますが、一人一人の心のケアも重視される時代になったことで、やっちゃいけないことがはっきりしてきたと感じます。
そのことについていけてないのは、大人の方です。だから、50代教員の私も、経験だけに頼ることなく勉強していくことが必要だと肝に銘じています。一番意識して変えやすいのは、「言葉がけ」ですから、NGワードを覚えて、この機会に封印しちゃいましょう!( ^∀^)
〇〇ちゃんって、▲▲が苦手よね。 決めつけ例:「算数が苦手なんだから、ちゃんとやりなさい!」本人に向かっていってしまったら、「私は▲▲が苦手だからしょうがない」と刷り込んでしまうようなものですよね。努力することを放棄させてしまう恐ろしい言葉です。
うちの子は〇〇君と違って、バカだから。 本人に言ってなくとも、耳に入れば同じことです。立ち話でママ友に言ってたり、夫婦の会話を聞かれてしまったり。子供の悲しみと諦めのキズは深いです。子供を勝手に低く見てはいけないですね。そして何より、人と比べて話題にすることは、百害あって一利なしです。
何回言えば分かるの!いい加減にしなさい!意味無しワードですよね。何回?と言われれば、子供は3回?とか数を連想します。(^◇^;) いいかげんなんて、あいまいな言葉、どの辺が良い加減なのかわかる訳がないです。つまり、大人が言い放ちたいだけの言葉銃です。
もういい。勝手にしなさい。もう知りません。分かっていてもついつい言ってしまいそうになるNGワードですよね。勝手にされたら大変なことになります。この言葉が成り立つのは、ドラマの中だけです。これも大人が感情を爆発させたために発せられる言葉銃ですよね。子供時代、言われたことがある人もたくさんいると思いますが、もうやめ時です。
結局、放棄できる訳じゃないので、言いたくなったら、一旦、放っておきましょう。(アンガーマネジメントですね)
親でも教師でも、大人がキレた感じで対応するのは、大人にとって損なので!
子供と大人は対等ではない
以前、登校して開口一番「お母さんとケンカしてきた!」と言う子がいました。
お母さんとケンカをしたせいで朝ごはんが食べられなかったとか牛乳しか飲んでないとか、朝起きてからのドタバタの原因は何かなんて関係なく「お母さんとケンカしたこと自体」が、面白くない朝の始まりになっているのです。
朝の時間のなさ(闘いですよね💦)や葛藤・つらさなど、ワーママの私も身に染みて理解できます。何もなければ叱る必要はありません。と言うことは、必ず何かあって叱られているのに、大人と子供がお互い感情的になると、子供は対等にケンカしたと受け取るようです。
これでは、叱った甲斐がないですよね。叱られたと思ってないのですから。毎日のことで頭にくることもあると思いますが、ここは、冷静にいくことが得策です。
私は小さな失敗をさせて、自分に考えさせることが自分で考えて行動できる子に育つ方法だと思っています。
ちょっと強めの方法ですが、宿題やらずに困るのも子供、朝寝坊して遅刻しそうになって困るのも子供が経験すればいいことです。社会で生きていくためのルールを学んでいる時ですから、失敗を自分で乗り越えさせていきたいですね。そしてその時、大人は効果的な言葉で子供のやる気や自己肯定感を上げていきましょう。
本来、子どもも大人も尊重しあって人として対等な関係を築いていくことが大事だと思います。でも、我が家はまだそういう関係ではないな…という場合は、平常時に少しずつ「家族」というチームのあり方をつくっていきましょう。一緒に考えることで対等になっていきます。
まとめ
子育ても学校教育も、今は大変なことが多く注目されているように思いますが、子育ては未来を育てる本当にステキな仕事です。
親であることを仕事と考える人はあまりいないかもしれませんが、ミッションと捉えたらどうでしょう。18年間のミッション遂行の間は、喜びも笑いも涙も切なさも、時には怒りも、いろんな宝物がつまっていて、大人も成長させてもらえます。
すごいことをしているんだという自信をもって、大人も関わり方を学んでステップアップしていきたいですよね。
子供を上げることばも下げることばも大人がもっています。主導権は大人にありです。近づいたり、離れたりしながら、上げることばをどんどん使って未来育てミッションを進めていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
こんな時はなんて言ったらいいの?など状況によって声の掛け方は迷うものです。そんな時はLINEのボタンをポチしてください!一緒に考えたいと思います!先生を目指している学生さんや経験年数は少ないけど頑張っていきたい先生、私と同じ50代の先生、どなたでも歓迎です。未来育て、頑張りましょう( ^∀^)成功実績も失敗経験もいっぱいありますよ〜
インスタグラムは、ニャンズ4姉妹が中心です!見てね!
コメント