シンプルに小学校生活に必要なものってなんだろう…そう考えた時、誰にとって必要で、どんないいことがあるのかが選ぶポイントになるのかなと思います。
でも、学用品一つとっても正解のない色々なもの・情報が溢れていて迷っちゃいますよね(^◇^;)
そこで、この記事では小学校生活をスムーズに進める上で、シンプルかつ効果的なオススメ準備品をお伝えしたいと思います。
また、学校準備といえば「忘れ物問題」がつきものですが、忘れ物をしてしまった時にどんな対処をすれば子供の成長につながるのかについてもお伝えしていきたいと思います。
こんにちは!私は学級担任32年目の小学校教員です。
長年の通常学級担任と2人の子供を育ててきたママとしての経験をもとにブログを書いています。
子供・お家の方・先生の 「三方よし」の学校生活のコツを提案します。
必要なもの① 子供専用キッチンタイマー
ダイソーやセリアなどの100円ショップに行くと、様々な形・大きさのタイマーが売っています。もはや使う場所は「キッチン」に限りませんよね。🌟
私も、キッチンに1つ(レンジフードに貼り付けています)、洗面所に1つ(歯磨き時間を計ります)置いていますが、子供用も揃えておくとママとしてはとても便利だと感じています。
うちの子供たちはもう成人していますが、子供時代に自分でタイマーをセットする習慣づけをしてみたかったなあと振り返っています。
(我が子が小学生の時代は気づかなかった…💦)
ある程度の年齢になれば、スマホで時間管理をすることも可能ですが、その練習段階として「キッチンタイマー」で遊びながら時間感覚を身に付けさせていくことは、学習面でも生活面でもとても有効です。
そしてこの取り組みは、年齢的には早ければ早いほどいいと思います!
「時計」については、段階を追って1年生から3年生の算数で学習しますが、生活の中で培われた習慣や意識の違いがものすごく大きく現れます💦
学問としての「時刻と時間」の学習時間は限られているので、日常生活がはっきりと学びの場になるんですね。
だから、アナログ時計の読み方も大事だけど(スタディー時計などありますよね)、私はデジタル表記であるタイマーを使った時間感覚の獲得をオススメしたいです!
タイマーをスタートさせた時のどんどん数字が減っていく感じって、小さな子供でもちょっとした焦燥感を感じて行動に移したくなる力をもっていますよねψ(`∇´)ψ
大事なのは時間の感覚をつかませていくことなので、最初は大人が設定してあげるといいと思います。
どんなことにどれくらいのペースで取り組んだらタイムアップまでに間に合うのかなど、遊びながら体得するのにキッチンタイマーはもってこいなんですね。
例1:着替え(5:00) | 例2:ランドセルから全ての荷物を取り出して仕分け(5:00) |
例3:朝ごはん(15:00) | 例4:YouTubeを見る時間(30:00) |
必要なもの② 頑丈な水筒
水分補給が必須のこの時代、子供の持ち物の一つに「水筒」があります。
左のガッチリした水筒は男子、右のスマートなボトルは女子に多い気がします。高学年になると、男子もスマートなタイプをランドセルに入れて登校している姿も見られます。
どちらも、簡単に壊れないしっかりした水筒で子供に持たせるのには最適ですね!🌟
何と言っても、「水筒」で巻き起こる一番のトラブルは、
誰かが水筒のヒモに掛かって落とす!そして壊れる💦
というものですから、簡単には壊れないしっかりした水筒を持たせることは、トラブルの未然防止につながります!
プラスチックの水筒は軽くていいのですが、飲み口の部分が割れてしまうことがあります。
そうなると両家庭への連絡、弁償問題など何度も電話連絡することになり、担任としては、対応に時間が取られます💦また気持ちよく解決できるように間に入ることも多く、様々な配慮を要します💦
今は個人情報保護のため、謝罪の気持ちを伝えるためでも簡単には相手方の電話番号を明かすことはできません。
親の立場でも担任の立場でも、防げるなら防ぎたいトラブルです💦
1年生を担任していた時には、年間何度か起きていた水筒問題。
登校してきてランドセルを机に置いたときに、ランドセルから滝のように水がジャーーー!
教科書がビショビショ💦ということがありました。
飲み口のロックが外れやすく(子供は開けやすいのですが)教科書、ノート、筆箱、机、床…全て朝からビショビショ💦
朝の忙しい時間、担任としては泣きたくなるトラブルでした😅
そして、乾いたあとの歪んだノートを使い続ける子供はとても悲しそうでした…😢
親にとっても、担任にとっても、子供にとっても、「丈夫な水筒」はメリット大きいことがお分かりいただけたと思います!
ガッチリした水筒は決して安くありませんが、キャラクターがついた可愛いプラスチックの水筒を何本も購入することに比べたら、時間も費用も節約できると思います。
必要なもの③ 百均のかご3つ
教室でも、種類ごとに提出物を集めるためにかごを使うことがあります。教室の場合は、どのかごに何を入れるのか、担任がラベリングをしておき、子供自身が自分で出す練習をさせます。
上の写真を撮ったのは教室ですが、「何を入れるのか」の紙は、お家で分けて欲しい「仕分け」にして写真を撮りました。o(^▽^)o
ぜひこの3つの仕分けを試してほしいです!
忘れ物をする子の共通点はズバリ!
お家で道具調べをするときに、全部出さずに一部だけ入れ替え差し替えをしています😅
これは学年が上がっても共通です。むしろ、低学年で「入れ替え」を身に付けてしまうと、ずっとこのパターンでやっていくので、1年生で「全て出して入れ直す」という習慣をつけることが重要だと言えます。
学校からの手紙や宿題プリントなどを持ち帰る連絡袋やファイルの中身もいちど全て出して、空にする。そして明日持っていくもののかごに入れておく。お家の方に見せるものはひとまとめにする。
やり終えたプリントなどの処理は、はじめのうちは大人がやってあげてもいいと思います。
全て自分でやらせようとすると、キャパオーバーになって、放棄してしまう可能性もあります💦
分けるの楽しそう!自分でやる!
必要なもの①で取り上げたキッチンタイマーとの合わせ技で、時間を計ってやってみるのも有効です。
子供に「楽しい!」と思わせることが、大人の腕の見せ所なんだと思います。
大人が心にもっておく大きな目標は「自分のことは自分でできる人に育てる」ということです!
そのために、子供が楽しみながらできるように仕掛けていきましょう。
それを考えること自体、大人の楽しみですよね!子供がちょっとずつステップアップできたら、レベルアップの曲🎵を心の中で奏でましょう!
忘れ物をさせる勇気
忘れ物によって悲しい気持ちになったり、自分だけ一緒にスタートできなかったり…というような学習機会の損失を防ぎたい!
そのために、お家の方も、担任も、子供自身も、あれやこれやと工夫するわけですが、それでも忘れ物をしてしまった時にどんな対応をすれば子供の成長につながるのか、最後にお伝えしたいと思います。
簡単です。
大人は、忘れ物をしてしまった子供に「そっかあ…残念だっだね」と言葉をかけて、一緒にがっかりしてあげましょう。
お家の方は、学校に忘れ物を届けない!
担任は、子供を責めない!
忘れ物をして一番悲しいのは子供自身です。大人は、この機会に子供に何を学ばせるのか長いスパンで考えることが大事です。
どうしても機会損失の方がダメージが大きいもの、何日も続けて同じ忘れ物をしているなど子供にがっかりしている様子が見られない時など、特別な対応が必要な時もありますよね。
でも、基本的には、子供に勇気をもって忘れ物の痛みを経験させることが大事だと思います。
学校生活は、子供が社会に出てから困らないようにするための練習の場です。「じゃあ、どうしたらいいのかな?」と問いかけ、子供が真剣に物の管理と向き合うように仕向けることが大人の役目だと思います。
時間管理も物の管理も、自立への第1歩ですね!o(^▽^)o
大人はあまり悩まず、簡単な準備で子供をサポートしていきましょう!今回は、かなり役立つのに手軽に準備できる3アイテムを提案しました。ぜひ試してみてくださいね。
子供が忘れ物をするたびに、届けてくださるお家の方がいます。でも、大事なのは子供が自分のこととして真剣に対策しようと思えるようになることです。
大人は忘れた悲しさに共感しつつ、冷静に方法を提案したり、失敗させたりしていきましょう。そして子供のレベルアップを楽しみにして見守っていきましょう🎵
最後までお読みいただきありがとうございました。
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